Research shelf 04

起きた直後の判断は、信用しない

目が覚めた直後、頭はまだ眠っている。「睡眠慣性」と呼ばれるこの状態は、多くの場合30分以内に薄れる。だが深い眠りから急に起こされたときは、もっと長く続く。

総説の中身

ストラスブールのタッシとミュゼによる総説(レビュー)。睡眠慣性は、目覚めた直後に判断や動作の速さ、頭の冴えが一時的に落ちる現象のこと。持続時間は研究によって1分から4時間までと幅があるが、大きな睡眠不足がなければ30分を超えることはまれ、と著者は書く。

深い眠り(徐波睡眠)からの急な覚醒で最も強く、浅い眠り(stage 1・2)からでは弱い(REM睡眠はその中間)。睡眠不足は深い眠りを増やすので、慣性を悪化させる。著者は「睡眠慣性に概日リズムがあるという直接の証拠はない」と断ったうえで、深部体温が一日のうちで最も低くなるあたりで目覚めると、最も高くなるときに比べて慣性は強いようだ、と書いている。認知機能によって影響の受け方が違うため、「何を測るか」で結果が変わることにも注意している。

汀ではこう使っている

汀は朝に問いを返すが、朝には決めさせない。「昼に決める」は、朝に答えてから2時間以上あと、11時以降。30分という目安を、余裕をもって超える。朝の一行は「見え方の変化を確かめる」ためのもので、決めるのは頭が晴れた昼。

限界

これは総説であり、一つの実験ではない。「30分」は目安で、個人差と眠りの深さで大きく変わる。汀の「2時間・11時」は、この研究から直接導かれた数字ではなく、汀の設計上の余裕だ。

出典

研究の紹介であって、あなたに同じことが起きるとは限りません。汀は医療ではありません。効果を約束しません。

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