Research shelf 05

眠れない人が心配ごとを書いたら、寝つきが早くなった

「寝つきが悪い」と自覚する42人を、三つに分けた。心配ごとを書く。趣味のことを書く。何も書かない。三晩つづけて。心配ごとを書いた人は、書かなかった人より早く眠れたと報告した。

実験の中身

オックスフォード大学のハーヴェイとファレルの実験。臨床の診断はないが「眠りが浅い」と自覚する42人。三晩、寝る前に (1) 心配ごとを、気持ちも含めて書く、(2) 趣味のことを書いて気をそらす、(3) 何も書かない、のいずれかを行った。

心配ごとを書いた群は、何も書かない群より、自己申告の入眠潜時(布団に入ってから眠るまでの時間)が短かった。著者はこれを「予備的な(pilot)研究」と位置づけている。

汀ではこう使っている

汀の眠る前の一行は「気になっていること」。逃げるのでも、気をそらすのでもなく、気になっていることを書く。この研究は、逃げずに書くやり方が寝つきを妨げない——むしろ助けるかもしれない——ことを示した、小さな例だ。

限界

42人、三晩、自己申告のみ。効果の大きさは論文の要旨に数字がない。「趣味を書く」群との差ははっきりしていない(「書く」と「書かない」の差だ、とする読み方もある)。臨床の不眠症の人は対象ではない。「寝つきが良くなる」と約束できる研究ではない。

出典

研究の紹介であって、あなたに同じことが起きるとは限りません。汀は医療ではありません。効果を約束しません。

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